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2018年05月03日

梅干し

昨日大学一年生になった娘が、
インカレサークルのコンパに行った。

中高と女子校だった娘。
そんな初々しい娘が新歓コンパに行く。

大事に大事に育てた一人娘。
男子もいてお酒もある席。
心配するのは、母親として正しい役目…?

お互いに仕事をしていた私と旦那。
20時前に合流し、一緒に外食した。

旦那が「本を買いたい」と言うので、
代官山にあるオサレTUTAYAへ。

いつもは、激混みなのに
さすがGWはすいてる〜と、
カフェでお茶しながら本を読んでいた。

ここではっと気が気づく。
その時、娘はもう自宅に近くにいた…

結局私と旦那は、
娘よりも遅い時間に帰宅…

心配をしてあれこれ世話をやくよりも、
お母さんが自分のやりたいことをやった方が、
子供はずっと良い子が育つ。

子供が親に反抗する
理由の一つが、
「親みたいな
大人になりたくない」から。

そりゃそうだよね、
いつも子供の世話ばかりやいて、
文句ばっかり言っていたら、
全然楽しそうじゃないんだもの。

自分はやりたいことやってないのに、
「好きなことは、全部やりなさい」
と我が子に言う母親は、

買った梅干しを前にして
「自分で梅干しを漬けるのは大事だよ」
と矛盾を言っているようなもの。

梅干しを漬ける親の背中を見ている子供は、
漬けるための道具、
匂いや味がすぐ浮かぶ。

何ならヨダレも出るかもしれない。

一方漬けたことない梅干しを
漬ける大切さを説かれても、
子供側からしたら、
視覚・味覚・聴覚をフル回転しても
何一つ浮かぶものはない。

そのくらい、ただ言うだけと
親の背中を見せることは、
子供の脳裏に及ぼす想像の領域が
全く変わってくる。

親が楽しそうに人生を送っていると、
子供は人生は楽しむものだと理解し、

苦しそうに送っていると、
人生は苦しむものだと理解する。

私は子供の帰りを心配しながら、
甲斐甲斐しく待つ母親にはなりたくない。

好きな仕事をし
行きたいところに行き
「あなたもやりたいことがあったら、
いつでも家を出たって構わないんだよ。

ママもそうするから!」と言える
そんな自分中心的な母親に私はなりたい。

ちなみに私は、梅干しを買う派。
親勉関係者のみなさん、
今年も漬けた梅干しの
美味しいおこぼれを
勝手にお待ちしています!

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